高校時代、私は同じ部活の同級生と付き合っていました。
彼は結構モテる方で、女友達も多く、付き合った当初は私のクラスに彼の女友達集団が私のことを見にくるような感じでした。
一方の私はというと、カーストでいう中の真ん中あたりのグループに属していたため、心地の良いものではありませんでした。
付き合い始めたのは高校1年の冬でした。
彼からの猛アプローチで私も徐々に惹かれていき、付き合うことになったのです。
彼はとてもやさしい人で、違うクラスの私の所まで休み時間のたびに訪れてくれて、部活動が終わった後は反対方向の私の家まで送ってくれました。
彼の優しさのおかげで、付き合った当初の心地の悪さは忘れていました。
しかし、高校2年になってクラス替えがあり、問題が起こりました。
隣のクラスの子で、彼のことを好きだった子がいるということを友達から知らされたのです。
その女の子の事はもともと付き合った当初に、彼から聞いた事がありました。
その女の子は彼に電話をしたり、好意がある事も彼に伝えていたようで、彼はそれに対して曖昧な態度を取ったまま私と付き合い始めていました。
そのせいなのか分かりませんが、私が休み時間に廊下に出て友達としゃべっていると、私に聞こえるかのように「ぶりっこじゃね?」などと陰口を言い、私がいることが分かっていながら、私の目の前で彼にベタベタ触ったりしてきました。
彼も彼で、女の子へのボディタッチが多い方でそのことも私を悩ませました。
「あまり女の子にべたべた触らないでほしい」と何度か言ったにもかかわらず、あまり減ることはありませんでした。
私から男の子にボディタッチをすることはほとんどなかったのですが、男の子と二人で話してるだけでヤキモチをやかれ、私の男友達に直接話さないでほしいと彼が伝えたようで、男友達が減っていきました。
彼は女の子にボディタッチすることを減らさないのに私だけどんどん束縛されていくことに耐えられず、高校3年の夏に別れてしまいました。
悩みや束縛が激しくなると好きの気持ちよりも耐えられないという気持ちのほうが大きくなってしまいました。
今では彼はいい友達です。