私が最近悩んでいることは、田舎の年老いた両親の夫婦仲です。
長年、喧嘩をしながらも支えあって暮らしてきた父と母ですが、共に定年退職を迎え、一日中朝から晩まで二人きりで家にいるようになってから、関係がギクシャクしているのです。
母曰く、最近の父は、競馬やパチンコばかりやっていて浪費が激しく、損をすると機嫌が悪く当り散らすのだそうです。
また、母の家事に対する注文が厳しく、料理や掃除などにいちいち口出ししたり、気に入らないことがあると昼間から酒を飲みだすなど、あまりにも目に余る状況のようです。
母は、このまま二人きりでいるのは嫌だから、私達家族のそばに引っ越したいと言っています。
しかし、ギャンブル依存もアルコール依存も、これはもう一種の病気です。
孫のそばに来たからと言ってすぐに治せるような簡単な問題ではないと思います。
かわいい子供には、そんな悪い手本にしかならない、だらしない大人のそばで育って欲しくはありません。
そもそも、きちんとした蓄えがあるわけでもないので、引っ越したり家を借りたりするのもままならない状態でしょう。
実家は、本当に辺鄙な田舎にありますし、家だって古くなって傷んでいます。
住宅ローンは終わってはいますが、買い手だってつかないでしょう。
解体するにも費用が掛かりますし。
母も昔は、もう少し前向きなところもある人だったように思うのですが。
年を取ると、弱気になると言うことなのでしょうか。
電話するたびに受話器の向こうから聞こえてくるのは愚痴ばかりなので、こちらもため息が止まりません。
父は父で、頑固で偏屈な性格により磨きが掛かっていますし。
これから二人の仲が、ますます深刻になっていくのではないかと考えると、とても憂鬱です。