夫とは恋愛結婚です。
夫から熱烈アプローチを受けて交際に発展しました。
正直、初めの方は夫のことをそこまで好きだと思えませんでした。
とても良い人だけど、何故かあまりドキドキしませんでした。
しかし付き合いが長くなるにつれて、私の気持ちはどんどん上昇していきました。
毎週末のデートが楽しみで仕方なくなり、一緒にいるとドキドキしっぱなしで自分の気持ちを抑えるのが大変でした。
周りの友人の話では、大体は付き合いが長くなるとドキドキや刺激もなくなり、空気のような存在になるとのことでした。
それに反して私の気持ちはどんどん燃え上がっていったのです。
3年のお付き合いを経て、私達は結婚しました。
結婚生活も幸せいっぱいで、喧嘩もほとんどありませんでした。
しかし、夫の方に変化が生じたのは結婚して2年目の時でした。
ベタベタするのが好きだった夫が、あまりスキンシップをしなくなったのです。
徐々に徐々に減っていった感じで、気がつけば街を歩く時に手を繋ぐこともなくなりました。
初めて浮気を疑った私は、そんなこと夫に聞ける勇気もなく、ただただ悶々と日々を過ごしていました。
友人にも相談しましたが、友人たちは声を揃えて「それが普通だよ。
」と言うので、私はさらに辛くなってしまいました。
今まで私からスキンシップをしたことがないので、夫に擦り寄っていくこともできませんでした。
ただ夫の優しさは変わらず、スキンシップだけが少なくなっていったのです。
元気がないことを悟った夫は、心配そうに私に何かあったのか尋ねました。
私は思わずスキンシップのことをボソボソと口にすると、夫は大爆笑したのです。
それでずっと様子がおかしかったのかと少しホッとしたようにも見受けられました。
夫は私の手を握り、自分のスキンシップが減っていることに全く気付かなかったと謝ってきました。
毎日当たり前に帰りを待ってくれているから、その当たり前に甘えるようになっていたのかなと。
私の存在そのものが安心すると言ってくれて、私は嬉し泣きをしてしまいました。
恋が愛に変わることがどんなものなのか、夫のおかげで知ることができました。