大学時代から付き合い、就職して2年程経って結婚しました。
実家同士が近いこともあり、両家の親族は大喜びでした。
結婚当初はまだ恋愛気分が抜けておらず毎日が楽しく、幸せに満ちていましたが、三ヶ月もし始めると私が通勤と仕事と家事の疲れからイライラし始めました。
独身時代は職場まで自転車で15分ほどの距離でしたが、結婚後からは2時間近くかかる状態でした。
もちろん私自身、納得して引っ越しもしましたが、今思うと考えが甘かったなぁと思います。
仕事柄、神経と体力を使うので、通勤だけでも往復4時間近く費やす毎日に嫌気がさしていました。
そして何より、一人の頃は「今日は疲れたからご飯も適当でいいや」とか「今日はもうご飯いらないや」と思っていたので家事も苦痛でなかったのですが、相手がいるとそうはいきません。
ヘトヘトになりながらも食事の準備や部屋の片付け、掃除、洗濯。
愛し合って結婚した旦那が段々と「私を苦しめる存在」となっていったのです。
もちろん旦那も全く家事をやってくれない訳ではありません。
しかし余裕のない私は「何か手伝うことある?」の「手伝う」というワードにさえ過剰に反応し、「手伝うって何?私の仕事って思うから手伝うって言葉が出るんでしょ?」と棘のある言葉を返していました。
結婚前は優しかったはずの妻が結婚した途端に豹変したのですから、旦那としても困惑していたと思います。
私自身、その時の自分の現状を伝えていたつもりだったのですが、旦那には上手く伝わっていなかったようで、とうとう「いくら言っても理解してくれない。
分かってくれない」と思うようになりました。
イライラしていることも増え、ギスギスしたの関係になり、結婚前はあんなに想いあっていたのに結婚から半年も過ぎてくると冷め切ってしまいました。
旦那は旦那で、きっと「何度も同じ話をするな。
その話はこの間済んだんじゃないのか?」と思っていたと思います。
私は解決策が欲しいのではなく、共感して受け止めて欲しかった。
そうしてくれない旦那に「寂しさ・悲しさ」を根底に感じながら怒りを感じていました。
自分(女)の気持ちと旦那(男)の思考との差を理解するのは四年の歳月を費やしました。
きっと世の中の妻のイライラは分かってくれない寂しさだと思います。
私たち旦那婦はもうダメかもしれない。
でも男女の差に気付いて「修復したい」と思った私はあんなに憎かった旦那を未だに愛しているのだなと感じました。